Potion 〜魔法薬〜 その2 薄桃色と薄紫と黒の魔法使いに、出来るだけ肌年齢はそのままで

体を元に戻す薬を調合したら楼憐館へと来るように約束した。

今できることはこれくらしかないだろう。

館に戻り、自分の部屋に戻ると子供Ver.の睡蓮がいた。

そういえば図書館で今回の事態について調べてみるとか言ってたな。

早速、訊いてみる。

「それが・・・まったく分かりませんでした。」

はい。

お手上げ。

これはもう、いよいよあの魔法使いに頼るしかなさそうだ。

やれることはやった。

後は待つのみ。

「そうですね。
 悔しいですが薬が完成するのを待ちましょう。」

背が低くなり、不便そうな睡蓮を手伝いつつ金曜日が終わった。


土曜日。

昨日、約束した魔法使いが楼憐館に来た。

真っ黒のローブに背丈より長い木の杖。

黒くて大きなとんがった帽子にナナメに肩にかけたカバン。

大きな帽子の下の表情は申し訳ない・・・といった感じ。

「あ、あの。

 薬についてなのですが・・・その・・・。」

「ん?」

「実は材料が足りなくて・・・それで。

 まだ時間がかかりそうなのです。」

「えーと、材料があればすぐに出来るのか?」

「は、はいです。

 ただ・・・その材料はかなり貴重なものでして・・・。

 師匠から貰ったものが私の家に少しだけあるのですが〜・・・。」

時間はかかるけど薬は作れるみたいだな。

うん。

オレたちは待つことにしよう。

「それで、その、私の家までついて来て欲しいのです。」

へ?

何で?

「私一人でも戦う事は可能ですが・・・。

 その、私は魔力総量が少ないので長期戦は無理なのです。」

要するに家までのボディーガードになれと。

そういうことかな?

「はい。

 その、だめですか?」

だめ・・・ではないが・・・・・・。

ちょっと戦力分析。

オレ:防御特化型

睡蓮:攻撃&防御どちらも可のバランス型。子型化中の為戦力としては微妙

音の:攻撃は可能。防御は謎。でも寝ているため戦力外

隆夜:攻撃。防御は謎。いないので戦力外

それでー。

えーと。

名前はなんていうんだ?

「あ、すみませんです。

 まだ名乗ってなかったですね。」

「私の名前はヴィオレ・メルクルディ。

 以後よろしくです。」

そして、ヴィオレ:火力は高いかもしれないが短期決戦向き

っと。

こんなもんか。

行けるのはオレとヴィオレか。

防御型と短期決戦の2人組み・・・。

バランス悪っ!!!

短時間で戦闘が終われるなら大丈夫なのだが・・・。

・・・激しく不安である。


1時間後。

オレとヴィオレは彼女の家を目指して旅立った。

睡蓮を元に戻す薬の材料を求めて。

彼女が言うには、家は遠いらしい。

が、あの変な世界を行く為数日で着くかもしれない・・・との事だ。

なんかアバウトだな・・・。

ま、なんとかなるだろ。

と、自分に言い聞かせながら変な世界へと歩を進めていく。




〜Fin〜